USCPAのライセンス取得には「AICPA倫理試験」の合格証が必要です。
このAICPA倫理試験は90%以上で合格。
USCPA4科目合格者にとっても、この試験はかなり難しいです。
ここではAICPA倫理講座を「クーポン割引での購入方法」「合格するための試験対策」を紹介します。
オンラインでの試験は何回受けてもOKです。
私は、1日のうちに5回受験し5回目に91%で合格しました。
※この記事はUSCPA試験4科目合格された方をおもな対象としています。
※AICPA倫理試験に試験回数の制限はないようです。
「オンライン試験で3回不合格すると、解答の郵送が必要」と記載しているサイトがあります。
現時点(2022年7月22時点)では受験回数に上限回数はないようです。
私も合格までに5回受験しています。
AICPA倫理講座の購入方法
①AICPAのユーザー登録
まずAICPAのユーザー登録(Register)をしましょう。
サイト右上のRegisterから登録します。
②AICPA倫理講座の購入
AICPAで登録が終わったら、AICPA倫理講座を購入します。
Professional Ethics: The American Institute of Certified Public Accountants’ Comprehensive Course (For Licensure)
現在時点の倫理講座の英語名称です。
この名称を検索欄に入れてやります。
※2022年7月4日時点この講座名称になっています。
③講座価格とクーポン割引
私が講座購入したとき価格は245USDでした。
(2022年7月4日時点)
ひじょーに高いです。
できるだけクーポンのあるタイミングで割引購入しましょう。
私はこの独立記念日クーポンを利用。
なんと25%OFFになりました。
245USDの25%OFFなので61.25USD安くなりました。
183.75USDで購入できました。
かなりでかい割引になります。
購入画面でクーポンコードを入れてやれば割引が適応されます。
決済はクレジットカードでできます。
④クーポンが発生するタイミング
独立記念日は7月4日ですが、その前後10日間くらいはクーポンが発行されていました。
メモリアルデー、レイバーデー、ブラックフライデーのタイミングでもクーポンが発行されるようです。
各クーポンで割引率が違うみたいです。
できるだけ割引率の高いクーポンで割引購入したいですね。
AICPA倫理講座の構成
AICPA倫理講座の学習教材は以下です。
1)Content:学習内容
①Module:オンライン学習教材
②Exam:Moduleの一番下にあります
これに合格すると合格証発行
2)Resouces:教材レジュメ
PDFの学習教材が付いています
試験の範囲&難易度
①学習内容&試験範囲(Module内容)
学習教材のモジュールの内容です。
Prelude |
Module1:Introduction to Professional Ethics |
Module2:Integrity and Objectivity |
Module3:Professional Conduct |
Module4:Independence and you |
Module5:Independence and your Firm |
Module6:SEC and PCAOB Independence Rules |
Module7:Other regulators |
Module8:Ethics Rules for tax practice |
Exam |
AUDとREGの試験範囲の倫理部分とほぼかぶっています。
「Module8:Ethics Rules for tax practice」はREGの試験範囲。
それ以外のModule内容はAUDの試験範囲ですね。
私はAUD・REGの合格から3年以上経ってAICPA倫理試験を受けました。
3年間で内容はほとんど忘れていました。
さらにその間に更新されている部分もけっこうあったように思います。
学習内容で一番重要な部分はIndependence(独立性)です。
概念的な部分だけでなく、事例問題もよく出題されます。
Independenceについては深く、応用ができるレベルまで理解が必要です。
②学習レジュメ:Resouces
以下の教材レジメがResouceの中に入っていました。
Module1:Appendix |
Module2:Appendix-Pressure to breach rules |
Glossary |
Participant manual |
Syllabus |
このうちParticipant Manualは試験時に検索用途で使用します。
(試験時にこれを利用しないと、合格ほぼムリだと思います。)
②合格基準
90%以上で合格。
時間制限はありません。
何回受験してOKです。
レジメなどを見ながらの解答もOKのようです。
試験問題数は私の試験では48問でした。
44問以上正解で合格でした。
(間違えてよいのは4問まで。)
※少し前までは問題数45問だったようです。
③試験難易度
試験はかなり難しいです。
私の経験ですが、どれだけ調べても正答が分からない問題が3問~4問あります。
全48問で間違えてよいのは4問までなので、100%取る勢いで挑まないと90%以上取れないです。
③合格証
試験後すぐに結果が出ます。
90%以上だとこんな通知が出ます。
合格証がPDFでダウンロードできるようになります。
合格証の頭の部分です。
ライセンス申請のときにこの合格証のアップロードが必要になります。
失くさないように保存しておきましょう。
試験対策の2つのパターン
①パターン1:AUDIT&REGを合格して間もない人
倫理部分はAUD&REGでも重点分野です。
AUD®合格者の方はかなりしっかり倫理部分の勉強していると思います。
レジメ(PaticipentManual)の最後にある問題例をまず見てください。
この問題がレジュメ検索を活用してスラスラ解けそうであれば、直接、試験(exam)トライでよいと思います。
あえてモジュールからがっちり学習しなくてもよいでしょう。
私の場合、ParticipantManualの最後の問題は46問ありました。
このうち37問は試験(exam)と同じ問題でした。
②パターン2:AUDIT&REGを合格してかなり時間が経過している人
私もAICPA倫理試験受験したときは、REG&AUD合格から3年以上経過していました。
2つ問題があります。
1 学習した倫理内容を忘れている
2 倫理分野に更新・追加部分が発生
教材のモジュールを読んだほうがいいです。
全体を2回くらい読み流してみましょう。
倫理内容をけっこう思い出してきます。
「倫理分野の全体感と各概念」を理解するレベルでよいと思います。
さらにAUD&REG合格後に更新・追加されている倫理内容を確認しましょう。
レジメ教材(ParticipantManual)で検索して回答できるレベルでよいです。
(どんだけ詳しく細かく学習しても記憶ベースで90%以上取るのはほぼムリだと思います。。。)
試験準備&試験問題&解答方法
①試験準備
パソコンで試験を解いた方がよいと思います。
試験をしながら問題検索や解答記録などの作業があります。
試験中に問題の検索ができるようにレジメParticipantManualを開いておきましょう。
②試験問題
モジュールの一番下のEXAMをクリックすると試験に入れます。
もう一度、AICPA倫理試験の内容・ルールを以下にまとめます。
《AIPCA倫理試験の試験問題》
①オンライン試験
②問題はすべて4択問題
③私のときは問題数48問でした
(少し前は45問だったようです)
④時間制限はありません
⑤正答90%以上で合格
⑥レジメを見ながらの回答もOKのようです
ParticipantManualを開けながら試験しましょう
⑦5回受験しましたが5回ともまったく同じ問題でした。
(ただし問題の出題順序は違う)
⑧解答後わかるのは得点率(%)のみ
⑨各問題の正誤はわかりません
⑩何回試験してもOK
③問題は2パターン
問題には以下の2パターンあります。
1:検索で解答できる問題
2:事例問題
1:検索で解答できる問題
「通達○○に関する記載で正しいものを選べ。」
のような問題です。
「通達○○」をレジメ(ParticipantManual)で検索すればほぼズバリ解答できます。
2:事例問題
「ボブはタートル監査法人でラビット社の監査を担当している。ボブの妻リサはラビット社のCFOである。「独立性」の観点から問題はあるか。もっとも当てはまるものを以下の解答から選べ。」
のような問題です。
レジメ検索で核となる概念を検索します。
上記の例では「spouse(配偶者)」、「indipendency(独立性)」などのキーワードで検索。
解答に必要な概念を確認します。
その概念をベースにもっとも正しそうな解答を選択します。
解答に確証が得られない難しい問題は少なくないです。
モジュール教材の中に類似する事例があり、解答の参考になるときもあります。
(しかし試験(EXAM)とモジュールは同じ画面のため、試験中にモジュールを開くことはできません。)
③解答方法
難易度はかなり高いです。
記憶ベースでテキトーに解答する方法では、合格はほぼ無理でしょう。
レジメParticipantManualを検索してベストな解答を選択していきましょう。
一問一問、検索しながら全問解答すると2時間くらいかかると思います。
検索確認しながら解答していけば80%以上は取れるでしょう。
しかし1回目で合格するのはけっこう難しいようです。
できれば試験1回目から「問題&回答」をワードなどにコピペして、問題&回答を記録しておきましょう。
私の経験では「検索しても正答がよくわからない問題」が3〜4問ありました。
さらに検索後、「自信持って解答したが間違えている問題」が2〜3問あったように思います。
この2タイプの間違えている「問題5〜7問程度」を解答変更して90%以上に持ち込んで行く作業になります。
現状、試験回数に制限はありません。
できれば1日時間を確保し、何度か受検し当日中に合格まで到達しましょう!
以下、私の試験履歴を記載しています。
興味のある方は、一読ください。
私のAICPA倫理試験履歴 89→79→87→79→91
5回目の試験で91%で合格しました。
5回も受験してかっこわるいですが。。。
有給休暇日に朝からトライしてその日中になんとか合格しました。
①1回目テスト:89%不合格
(正解43:不正解5/48問)
レジメで検索&チェックしながら一問一問丁寧に解答していきました。
全問解答に2時間くらいかかりました。
89%で不合格。
正解1問足りず。
がーん、いっきに消沈です。。。
②2回目テスト:79%
(正解38:不正解10問/48問)
1回目テストから、即2回目のテストにトライしました。
解答をおぼえているので10分程度で解答完了。
自信のなかった問題の解答を違う解答に変えてみました。
逆に大幅に点数が落ちました。
③3回目テスト:87%不合格
(正解42:不正解6/48問)
2回目のテストから即3回目にトライ。
10分くらいで解答完了。
2回目に点数がかなり落ちたため、第一回目の解答に戻す感じで解答。
点数はほぼ1回目のレベルに戻ったが正答2問足りず、不合格。
④4回目テスト:79%不合格
(正解38:不正解10/48問)
3回目終了後、即4回目トライ。
このままでは合格難しいと思い、4回目はすべての問題と解答をコピペして記録しながら解答。
30分くらいで解答完了
4回目は、確証のない問題で解答を前回とは違う解答に振ってみたが、逆に点数が落ちる形となりました。
⑤問題の解答再チェック
コピペした問題&解答データをもとに、レジメにくわえモジュールの内容もチェックして解答を確認。
これには2時間くらい時間がかかりました。
⑥5回目テスト:91% 合格
(正解44:不正解4/48問)
4回目にコピペした問題&解答データもとにあらかじめ解答を作成。
それをもとに回答。
慎重に回答したので回答時間は15分。
これは100%行くかと、おもった。
しかし結果は91%でギリギリ合格。。。
1日使って1回目89%から改善1問のみ。
うれしさよりも悲しさのほうが多い合格。。。
⑥まとめ
48問中、44問正解の91%で合格でした。
レジメ、モジュールで全問再チェックを入れたにもかかわらず4問は不正解でした。
自信を持って解答した問題のなかにも間違っている問題が数問あったようです。
時間がかかりましたが、当日中には合格書を手にすることができました。
《試験にかかった時間》
①試験1回目 120分
②試験2回目 10分
③試験3回目 10分
④試験4回目 30分
⑤解答再チェック 120分
⑥試験5回目 15分
合計時間: 305分
(5時間5分!!)
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