40代後半の私がおこなったTOEIC900点超え学習法

英語

2021年5月のTOEICで945点を取りました。(TOEIC269回)
人生はじめての900点超えでした。達成感がハンパないです。
40代後半でも、TOEICスコアをのばすことができたと喜びつつ、少し驚いています。

何度か受験しても900点台を超えられずに800点台をさまよっている人は少なくないと思います。
私も同じでした。
大学時代1年弱の米国留学ののち、800点台はすぐに取れました。
しかし900点を超えるまでに24年間もさまよいました。

私が実際行った900点超えのTOEIC対策勉強法・教材・試験テクニックを以下、紹介します。
主に800点代の方が、900点超えを目指す方法を紹介します。
(800点までを目指す方、990点を目指す方はほかの方のアドバイスを参考にしてください。)

800点台の人はすでに高い基礎力があります。
その基礎をもとに正しい方法で学習を継続すれば、きっと900点を超えられると思います。



リクルートのTOEICオンラインコーチ!スタディサプリENGLISH

私のTOEIC履歴紹介 

私のTOEIC得点履歴を以下紹介します。 

1997年   790 大学4年生
1997年   880 大学4年生
1998年   860 大学4年生
2006年   890 失業中
2020年1月  885 (パート7マークミス。マーク修整のため最後まで回答できず)
2021年5月  945   (269回:リスニング475/リーディング470)

 ※2020年1月からしばらくコロナの問題で、試験自体が開催されなかったり、受験を控えたりしました。

TOEIC試験対策の教材と学習方法

TOEICのための試験対策をしないとスコアはのびません。
私が使用した教材は900点超え学習の定番教材です。
多くの人が同じ教材を使っています。
これらの教材で約2ヶ月間、直前対策しました。

TOEIC対策で私が使った教材合計金額8404円

①リスニングパート:「TOEICTEST新形式精選模試リスニング2」2090円

②リーディングパート:「TOEICTEST新形式精選模試リーディング2」2090円

③パート5&6:「TOEIC L&R TEST 900点パート5&6」924円

④パート5&6:過去問.com ゼロ円(無料サイト)

⑤全体:公式TOEIC listening&reading問題集5 3300円

 

(1)リスニング「TOEICTEST新形式精選模試リスニング2」

定番教材です。
5セットも模試が入っていますが、2090円です。
非常にコスパが高いです。
試験よりも難しいと言われていますが、実際かなり難しいです。
解答に正答率が記載されています。
正答率50%以上のものは正解を目指してください。

まずはじめに模試として机の上で解きます。
その後は学習教材として使い倒します。
通勤時にヒアリングのスクリプトを読んで、何度もヒアリングを繰り返しました。
TOEICリスニングパターンを覚えこんでいきます。
リスニングの出題パターンはある程度、決まっています。
転職、退職、スケジュール調整、セールス、修理、見積、問い合わせなど。
パターンはそれほど多くはないです。

TOEICでは英、米、カナダ、オーストラリアのスピーカーが話します。
自分が特に苦手なスピーカーのリスニングを集中的に聞いて慣れていきましょう。

※追記: 「TOEICTEST新形式精選模試リスニング」が現在、発売されています。



(2)パート5、6対策「TOEIC L&R TEST 900点パート5&6」&「過去問.com

選択肢を先読みし、空欄の前後の問題文を部分読みで解答している人もいると思います。
この方法は900点超えには使えません。
頭から全文を読んで回答する方法を習慣づけてください。
そのやり方で、解答スピードを上げていきます。

時間配分目標は以下です。
このペースでないと、パート7の時間がなくなりリーディングパートを全問解答できなくなります。

 ・パート5(30問)10分以内
    →私は8分くらいで解いていました。

 ・パート6(16問=4題×4問)8分以内
    →私は8分くらいで解いていました。

使った教材は以下①②の2つです。

①「TOEIC L&R TEST 900点パート5&6」
定番教材です。
800点以上の人はパート5,6対策はこれだけでもよいと思います。
900レベルの人でもよく間違える論点・問題を結集した問題集です。
通勤時に問題を1ラウンド10分で解き、その後すぐにヒアリングを聞きました。
5回以上はやりました。
良書に「TOEIC L&R TEST文法問題でる1000問」があります。
しかしTOEIC800点以上のスコアの人には、簡単過ぎる問題のほうが圧倒的に多いです。
勉強効率としては上記「TOEIC L&R TEST 900点パート5&6」を何度も繰り返した方がよいと思います。


②過去問.com
無料サイトです。
問題が、豊富にあるうえ、解説が超充実しています。
パート5は瞬間で全文を読んで即答する練習をします。
全問題を2回解きました。
間違った問題は解説をよく読み、別途3回以上解きました。 
ほんとうにありがたいサイトです。   

過去問.com問題数
パート5:553問
パート6:57題



(3)リーディング対策全般「TOEICTEST新形式精選模試リーディング2」
上記の「TOEICTEST新形式精選模試リスニング2」のリーディング版です。
これも試験よりもかなり難しいです。

かならず時間を計って解いてください。
パート5,6は目標時間内に終わるようにしてください。
パート7は通常の記事文だけではなく、チャット文、メール文、手紙文などが必ず出題されます。
いきなりテストで新しい文章形式を読むと、読解に非常に時間がかかります。
この教材で、TOEICにほぼ出題される形式の文章を網羅しています。
苦手な文章形式でも5回の模試問題を通して読んでいれば慣れて来ると思います。
私個人は、3人以上が登場するチャット文が非常に難しいと感じました。

この教材のパート7は難し過ぎてまず時間内にまず終わりません。
私は7分〜10分オーバーでした。
リスニング同様、正解率が記載されています。
正答率50%以上の問題は正答を目指してください。

※追記:「TOEICTEST新形式精選模試リーディング 」が現在、発売されています。


(4)全体対策「公式TOEIC listening&reading問題集5」
模試が2セット入っています。
TOEICが出版しているので教材の質的には間違いないです。
レベル感も実際の試験と合っていると思います。

試験の1~2週間くらいまえに通してやってみてください。
ヒアリング・リーディングを通して、時間を計ってトライしてみてください。

細かいですが、本のサイズが大きすぎて持ち運びには不便です。
また模試2セットのみですが金額的にも3300円と安くはないです。

買ったときに最新だった「公式問題集5」を私は使いましたが、新しいものが継続的に出版されています。
新しいものを使ったほうがよいと思います。
現在は「公式問題集7」まで発売されています。

TOEICの解答テクニック

900点以上目指す人はほぼ同じ解答テクニックでTOEICの問題を解いていると思います。
900点を超えるための解き方テクニックを以下紹介します。

パターンが決まっている試験なので解答テクニックの習得は必須です。
模試を繰り返しやりながら、試験を解く型を身につけてください。



(1)900点をねらう得点パターンヒアリング470/リーディング430

 900点をねらう得点パターンはズバリ。

 ・ヒアリング:470点
 ・リーディング:430点

このパターンが900点を取りやすいパターンです。

以下は私が945取った時のTOEIC269回のデータです。


470点以上はヒアリング1570人(3.8%)リーディング519人(1.3%)です。
実際、ヒアリングの方が圧倒的に点数を取りやすいです。
リーディングの方が圧倒的に点数を取るのが難しいです。

早期900点達成にはまずはヒアリングの点数を伸ばすことが必須です。
ヒアリングは直前対策とテクニックだけでも比較的点数が伸ばしやすいです。
しかしリーディングは学習結果が出るまでには長い時間がかかります。

900点達成にはリーディングのパート7は時間内にすべて読んですべて解答できることが必要です。
しかしリスニングを470点以上取れているのであれば、リーディングのパート7の最後1題ぬりえでも、900点を取れる可能性があります。



(2)欄ズレマークミスにはくれぐれも注意してください。
時間がなくてあせっているため、マークミスは案外やってしまいます。
マーク修整できても時間的には致命的になります。

私は一度パート7の問題を1題まるごとすっ飛ばしたことがあります。
最後から3題目でマーク欄がズレていることに気が付き、体から血の気が引きました。
修整に7分程度かかり、最後の2題が終わらず、スコアが伸びなかったことがあります。
このくやしさは本当にひきずります。



(3)パート1の解答テクニック

基本的に選択肢は現在進行のing文です。
写真の中で「まさに進行中の動作」の選択肢を選んでください。

パソコンでタイピングしている人の机の上に、ペンがおかれていたとします。
He is putting a pen on the desk.
 このような選択肢があっても、この選択肢は×です。
机の上にペンが置かれていても、ペンを置く動作をしているわけではないからです。

慣れればそれほど難しくはないので、全問正解を目指します。



(4)パート2の解答テクニック

解答選択肢を聞いているときにヒアリング文の内容を忘れることがあります。
試験中、声は出せませんが、ヒアリング文をしっかり口を動かして無声シャドウイングしてください。
ヒアリング文を忘れにくくなります。

900点レベルではパート2全問正解はムリです。
必ず聞き取れない問題や選択肢を迷う問題があります。
ベスト解答にマークをして、次に進みます。
解答に悩んで次のヒアリングを聞き逃すことがあってはいけないです。

回答選択肢のヒアリングの途中で解答が分かれば即マークします。
すべての選択肢を最後まで聞いてから解答する必要はありません。



(5)パート3&パート4の解答テクニック

問題と解答選択肢を必ずしっかり先読みしてからヒアリングを聞くようにしてください。
ヒアリングのポイントがグッと絞れます。

ヒアリングを全部聞いてから回答すると、ヒアリングの内容を忘れているリスクが高いです。
ヒアリングを聞きながら、問題に解答していきます。
(基本的に問題順序はヒアリング文の順序になっています。) 
ヒアリングが終った時点で、解答が終了している状態です。
問題文のヒアリングは聞く必要ありません。

解答が終ったら、すぐに次の問題の問題文と選択肢をすべて先読みます。
次のヒアリングが始まるまでに、問題と選択肢を読み込んでおきます。

「図表問題」はヒアリングが開始する前によく図表をみておけば、それほど難しくはありません。

「意図問題」も相当ひねった問題でない限りヒアリングが聞き取れればほぼ解答できます。



(6)リーディングの時間配分

リーディングパートの時間配分は非常に重要です。
パート7のリーディングの量が非常に多く、時間がかかります。
パート5、パート6を正確に速く回答し、パート7にできるだけ多くの時間を残します。
以下の時間配分厳守で各パート解いてください。

パート5:10分以内
パート6:8分以内
パート7:のこりの時間 (時間が余った場合のみ解答見直し)



(7)パート5の解答テクニック

900点超えには、頭から全文を読んで内容を理解してから回答する必要があります。
選択肢と空欄前後読みだけで回答すると正答できない問題がかなりあります。

30問10分以内ですべて解答します。



(8)パート6の解答テクニック

パート6も全文を読まないと正解できません。

「一文挿入問題」だけはまず問題を先に読みます。
どこに入れるのが適切か、全文を読むときに意識しながら読むと、解答が早くなります。

16問(4題各4問)8分以内で解き終えるようにします。



(9)パート7の解答テクニック
パート5,6合計で15~18分で解き終え、パート7の時間をできるだけ多く確保することが非常に重要です。
パート7に55分〜60分残っている状態でスタートしたいです。
パート7で時間の余裕がなくなると、あせります。
あせると文章理解度が下がり、正答率が下がります。

文章をすべてきちんと読んで内容を把握してから解答しないと900点は難しいです。
部分読みでは正答できない問題がかなりあります。

パート7はとにかく読む量が多いです。
800点台の人でも最後まで文章を読んで解答することができていないのではないでしょうか。
スピード感をキープして読み、解き続ける事が重要です。
解らない問題は必ずあります。ベストな解答をして次に進みましょう。
解答スピードをキープしてください。

時間が余った場合に限り、パート5,6,7の見直しをします。

私が945点取った時、パート5は8分パート6は8分かかりました。
パート7を全部解き終えたのは試験終了5分前でした。
(つまりパート7は54分で全問解いたことになります。)
TOEIC満点レベルの人では10分程度、時間があまるようです。

リクルートのTOEICオンラインコーチ!スタディサプリENGLISH

私の英語学習習慣(TOEIC対策学習以外)

(1)ながら時間&スキマ時間でのみ学習する

USCPA(米国公認会計士)に合格したのち、私はさらに英語力をのばしたいと思いました。
ここ2年ほど、毎日1時間くらいは、英語に触れている生活をしています。
英語学習は「ながら学習」か「スキマ時間学習のみと決めています
今の生活習慣をくずさず行える範囲でのみ英語学習を行います。

私の場合、通勤時間、仕事の休憩時間&昼休み、トイレの時間でのみ英語学習をしています。
ながら学習、スキマ時間学習であれば、毎日一時間ほど時間学習が絞り出せるのではないでしょうか。
わざわざ英語学習だけの時間を取って学習しようとすると続かない可能性が高いとおもいます。



(2)英語学習の優先順位

私の英語学習の優先順位は以下2つです。

最重要英文法
 →すべての英語力の基盤であり、文法がのびるとすべての英語能力が伸びる

2番目に重要リーディング
 →語彙力、文章のバリエーションを伸ばせる。

800点台を長期さまよった理由は英文法に対する理解が不十分だと気が付きました。
英語文法への深い理解が英語力全体の基盤です。
文法力がないとそれ以外のヒアリング、リーディング、スピーキング、ライティングが伸びないと悟りました。

加算・不可算名詞、冠詞、時制、現在完了、倒置などがTOEIC800点台の人であっても難しい論点です。
「一億人の英文法」のヒアリングテキストを毎日通勤時に10分間のみリーディング&ヒアリングしています。
毎日英文法を学習することで、英文法が体感として理解できるようにするためです。

リーディングは圧倒的な量稽古が必要です。
英語ニュースを直接読むことで鍛えられます。



(3)私の英語学習習慣

①朝の片道通勤時の英語学習(49分/通勤日のみ)
2つの教材を学習します。
「一億人の英文法」ともう一つ別の教材を学習しています。
まず本で英文を読んで、その部分をヒアリングする。
以下の教材を使っています。

「一億人の英文法」ヒアリングテキスト

起きてから寝るまでの英語表現700(通常版&ビジネス版)

TOEIC L&R TEST 900点パート5&6
 →英・米のリスニングの教材としても使えます


TOEICTEST新形式精選模試リスニング2
 →リーディング&リスニング&英会話の本としてもめっちゃ使えます。



②英語ニュースを毎日3記事だけ読む。(20〜30分/通勤日)
今は無料でスマホで読めるものが非常に多いです。
私はCNNニュースを読んでいます。
ビジネスの情報の収集もかねて、スキマ時間に読んでいます。
時間があっても読むのは3記事のみと決めています。
帰りの通勤時、仕事の休憩時間、昼休みに読みます。
1年くらいやっていると読むのが早くなります。
英文でもながし読みができるようになります。

わらない単語は即検索し確認します。
語彙が自然に増えてきます。
TOEIC対策でわざわざ単語学習する必要はなくなります。
実際、語彙問題正解率100%でした。

毎日いろいろなタイプの記事を読んでいるので、TOEICでもリーディングに自信が持てました。
リーディングのスコアアップには、この記事リーディングが一番効果があったと思います。



③「一億人の英文法」を家のトイレで読む。
文章を正解に速く読み解くには深い文法理解が1番必要だと思います。
文法に対する深い理解がないとTOEICスコアはのびません。

「一億人の英文法」が最高の文法書だと私は思っています。
家のトイレではかならず読むことにしています。
1年に1回くらいのスピードで読めます。
しかしトイレ以外で読むことはありません。
おかげで実際、文法正解率100%でした。

 

※私が毎日、通勤学習で使っている「最強の英語教材5冊」を以下の記事で解説しています。
ぜひご一読ください。

英語が総合的にできるようになる最強の独学本5選。

子育て世帯のハードボイルド家計術

まとめ

(1)TOEIC受験対策学習
TOEICで900点超えるには、そのための対策学習が必要です。
基本は900点超えの定番教材や模試教材を繰り返し学習してください。



(2)TOEIC解答テクニック
TOEICにはベーシックな解答テクニックがあります。
解答テクニック、出題パターン、時間配分を覚えることで、効率よく解答できます。
解答の取りこぼしをなくし、スコアアップにつなげましょう。



(3)英語学習の習慣
毎日一時間くらい英語に触れる学習習慣を持ちましょう。
今の生活習慣をくずさず、今ある生活の中に「スキマ時間」「ながら時間」を見つけて学習をします。
通勤時間、休憩時間等、トイレの時間などを学習時間に変えてみましょう。
それが英語学習を継続する秘訣です。

英語力アップには、第1に「文法理解」、第2に「リーディング」だと思います。

TOEICのリスニングは受験テクニックで短期で得点を上げられる可能性があります。
しかし特にリーディング力アップには、長い時間がかかります。
毎日、同じスキマ時間などに英語ニュースを読むなどして習慣的に、鍛えてください。



(4)TOEIC900点は超えられる目標
900点以上は受験者の3~4%くらいといわれています。
30人に1人くらいのレベルです。
決して簡単ではないです。
しかし私も40後半にして、900点を超えることができました。

800点台をすでにとっている人は、英語の高い基礎力があります。
習慣的に英語学習を行い弱点を克服し、定番教材などで繰り返しTOEIC対策を行えば、TOEIC900点は十分到達可能だと思います。

リクルートのTOEICオンラインコーチ!スタディサプリENGLISH

付録:私の模試教材の正解数

 以下に私の教材の正解数を参考に記載します。

 ①「TOEICTEST新形式精選模試リスニング2」
 私の100問中の正解数は以下。
 たいしたことないですね。。。。

テスト1 81
テスト2 78
テスト3 87
テスト4 84
テスト5 86




 ②「TOEICTEST新形式精選模試リーディング2」
 私の100問中の正解数は以下。
(解答時間は10分程度オーバーしています。)

  テスト1 84
  テスト2 90
  テスト3 86
  テスト4 90
  テスト5 89




 ③公式TOEIC listening&reading問題集5
 私の100問中の正解数は以下。(解答は時間に終っています。)

  テスト1 リスニング94/リーディング89
  テスト2 リスニング99/リーディング93

リクルートのTOEICオンラインコーチ!スタディサプリENGLISH

コメント

タイトルとURLをコピーしました